間久部緑郎と間黒男 第一章

⚠️お読みになる前におことわり⚠️
本作はブラックジャック「刻印」のエピソードを改変し、間黒男と間久部緑郎(ロック)を題材としたいわば「マクジャ」のストーリーですが、腐界隈のBLとは大きく解釈が異なります。また内容は少々男性向けに描いております。
特に黒男好きの方は注意です。
今回はあまりありませんが、先のストーリーの展開で一部に過激な暴力シーンがありますので閲覧の際は注意してお読み下さい。


ブラックジャック…それはどんな病気も治すと言われている神の腕を持つ天才外科医である。本名は間黒男はざまくろお。
その医者は海岸沿いの大きな崖の上にある木造の一軒家に診療所を開設しているという。

黒男にはかつて学生時代に、身体が不自由な黒男を助け合った親友が何人かいる。
その内の一人が間久部緑郎まくべろくろうという男だ。
黒男が通ってた小学生時代からの親友である。
黒男が大学に上がった頃に、彼はフランスへ飛び立っていった依頼、今回は久々に会うことになった。
しかしその間久部も大人になってからはすっかり人が変わってしまった。彼はパリでの博打にあたって悪行に染まってしまい、今や暗黒街の皇太子と呼ばれるほどの悪男に成り下がってしまったのである。彼はテクノカットのツヤツヤした髪に、目がほぼ見えないぐらいの黒いサングラスをかけている。

ここは間久部緑郎の屋敷。マフィアの日本のアジトである。
アジトには間久部緑郎率いる四人の部下がいる。
ギャングの風貌をした「カポネ」という男、傷だらけの顔をした「ピガ」という大柄な男、そして「ピエール」という金髪で目の下にクマがある男、更に「アザムラ」という太り気味で逆立った短髪に丸いサングラスのした男、以上の四人の部下がいたのだった。

間久部「いいかいお前ら。今日はおれの指紋を変えるために、かの有名なブラックジャックを呼んだんだ。これからそいつを呼びに行かせる。しっかり手厚く扱えよ。」
アザムラ「終わったらどう始末しますか?」
間久部「なに?」
アザムラ「よそものの人間を運び入れた後はいつもお決まりじゃないですか。秘密を漏らさないよう暗殺する事…今回は親分の体をいじられるのですぜ。こんな重大な秘密を持った男など生かして返すわけにはいかない事ですぜ。」
「ほほう…。で、お前は今回どう考えているんだい?」
「わしですかい?何せ奴はかの有名なブラックジャックですからね…。何でも法外な治療代で自分の才能を見せつけて荒稼ぎしているわけですから、何も才能もないわしにとってはあの男は前々からの気に食わんのでね…。」
「………そうなのかい…?」
「だから親分、わしはいい方法を思いついたのです。ブラックジャックを始末する方法を」
「何だと?」
「親分を手術をした後、ブラックジャックに金を手渡すだろ?」
「もちろんだ。いくらマフィアの俺でも見返りを出すのは仁義だからな。」
「そんなこと言っちゃてぇ、親分。親分的にそんな多額な金を気に食わんモグリ医者に与えるなんて、勿体無いし第一、親分らしくないですぜ。どうせ偽札を用意するんだろ?」
「ふふふ…わかってんじゃないか…アザムラ…。確かにそんな有名な奴に多額を渡す義理は無い…。仁義は表面上のことだ。さすがは俺の部下だ。
ブラックジャックを相当嫉妬してるようだな?殺してみたいんか?」
「ああ、一度でもいいから大物を仕留めたいと思ったんですぜ。わしはなかなか幹部ぐらいしか仕留められてなくてな…。いつも敵組織のボスは親分がしとめちゃうから物足りなくて物足りなくて…
だからブラックジャックというモグリ医者をこの手で仕留めたくて実はウズウズしていたんです!
で、わしが考えたブラックジャックの暗殺方法は、こうだ!
奴に手渡す現金バッグを爆弾付きのものにするんです。親分もある組織のボスを殺した時に使ったじゃないですか?」
「ああ、あれか。」
「あれを渡してしまうんです。そしてこのリモコンの赤いボタンを押せば……
ドカーン!と爆発してブラックジャックはボロボロになったブラックボディになるんですぜ!」
「ほう…」
「わしの手によってブラックジャックは天才的な医療の腕どころか、体の全てを失っちゃうんですぜ!何せあんなつぎはぎだらけの身体のことだからな…。
身体なんて1秒ももたんだろう。気に食わん金ズルモグリ医者の成れの果てですわ!ボロボロ化したブラックジャックのブラックボディは見ものですぜ!
わははははは!!」
発言がエスカレートして高い笑いするアザムラ。
しかし間久部は苦笑いしている様子だった…。むしろ怒り出しているようにも見える…。
「確かにお前の考える客人の始末は素晴らしいことだ。この組織にいる一員としていい考えを持っているよ。そういう考えは褒め称えてやろう。だがな…」

ボガッ!!💥

アザムラ「うぐっ!!?」
突然アザムラの顔を殴る間久部!
更に殴りかかる!
ボガッ!💥ドスッ!ボコボコ!!💥ボガボガボガ!!

「うぐっ!うぽっ!!うっぷ!うへ!おほっ!!うああああーー!」

突然の大きな怒りでアザムラを殴り蹴りする間久部緑郎!
「ブラックジャック…間黒男はな…❗️俺にとって生涯大事な親友なんだ!!貴様は俺の大事な男をそんなふうにするのかい!え?こらっ!」
「ひぃいいいいい!!ごめんなさい!ま、まさか親分の知り合いだったなんて…!💦」
間久部を怒らせて汗とぶるぶる震えるアザムラ…
「黒男をそんな目で見やがって!このやろう‼️」

ドスドスドスッ!💥💥ボコボコ!!💨💥ボガボガボガ!!💥
「うぎゃあああっ!!うぐぅ!!うごぉっ!うへぇ!!」

「ふん!俺の部下として飛んだ野郎がいやがったものだな!」
「ご…ごめんなせぇ!親友だなんて思わなかったんです!お…お許しを!」
「ふん、お前がそこまでブラックジャック嫌いだとはねぇ…」
「ひぃいいい!お見逃しください!何でも従いますから!」

「そうか…じゃあアザムラ!
そんな爆弾付き現金バッグ、危ないからすぐ他の邸の倉庫へ持っていけ!クズが!」
「へ…へい!すいやせん!」

そしてアザムラは車を出して他の間久部の邸へもっていった…。

車を運転するアザムラ「ったく親分め!知らなかったんだからしょうがねーだろうが!いきなり殴りやがって!

どうせならこの現金バッグ、親分のとこに仕掛けちゃえばよかったなぁ。
親分だって皇太子という有名な悪名があんだからな…。殺せば価値あるんだろうなぇ…へへへ…
なんなら今から親分のとこにこっそりこれを仕掛けて……」



ズグァアアアアン!!💥💨

突然、アザムラを乗せた車が山道を走行中に爆発したのだった!現金バックが爆発したのだ!
峠の道からは黙々と黒い煙が立ち込めていたのだった…。

ー そして場面は緑郎のいるアジト
サングラスをかけた姿でソファーに腰をかけ、右手でワインを飲む間久部…。
間久部の左手には爆弾付き現金バッグ用の爆破リモコンをそこに持っていたのだった…。
「ふん…!俺の親友を馬鹿にする部下などもういらん!お前がブラックボディにでもなってろ!」
三人の部下達「…………😥」
間久部「ま、車の爆破もブレンドして跡形も無くなっているだろうがな…。フフフフ…」
嘲笑いをしながらワインを飲む緑郎であった。
そして黒男が写った一枚の写真を眺めて言う。
「さて、そろそろ黒男をお迎えさせるか…。いよいよだ…。
カポネ!今から上野駅へ行って黒男を連れてこい!」
「へ…へい!」
間久部の指示でピガとカポネは黒男を迎えに車を出しに行ったのだった。

ーーー

そしてブラックジャックこと間黒男が間久部のアジトにやってきたのだった。間久部と黒男が顔合わせをするのは7年ぶりだ。間久部からすると黒男と会うのは昨日のような感覚らしい。それほどに黒男を久々に思わないのは何か裏がありそうである…。

そして、アジトの中に入った黒男は久々に会った間久部に対し、まず少年時代の思い出話をする。
間久部と一緒に学校に通学し、自分を励ましてくれたこと…
自分と同じように孤独で、間久部は大嘘つきで友達をやたらと騙し、結果的に人から嫌われていたこと…
しかし自分とは気が合い、自分に対しては一切の嘘をつかなかったこと…。
そしてお互いの孤独を慰め合ったこと…。
更に両親のいないがらんとした家で毎日毎晩いろんな夢を語り合ったこと…。

黒男と間久部はそれ程にまで仲が良い親友だったのだ。
黒男が本間先生のおかげで手足が自由になった時の事も語り合ったりした。
間久部はこの時こう述べていた。
「黒男、お前はきっと医者になるだろうね。それも世界一悪い医者に……
技術は本間先生ゆずり、性格は僕ゆずりでね」
そして間久部に語った通りそれは現実となったのである。
7年前の別れ際についても話したりした。
黒男が医学部のポンコツ大学へ入る頃、間久部はふとしたチャンスを掴んでフランスへ旅立ったあの日のこと。
間久部はあの日黒男に対してこう言い残していたのだ。
「いつかきっと黒男の手術を受けに行くから必ず言う通りの治療をしてくれよね。」っと。
当時、黒男はこの言葉に疑問を抱いていた。
間久部は病気持ちだったのか?なぜ俺に手術を頼むのだろうか?
しかし黒男はそこまで触れることはなかった。これから何をするかで分かることだからだ。
しかし、間久部はどう言うわけか、それを聞くと汗をかいていた…。
そして間久部は自分の今に状況を黒男に話す。「自分は成功した男」だと。
パリで博打に手を出し、あるシンジゲートの一員になったこと、そしてグングンのし上がって今じゃ「暗黒街の皇太子」と呼ばれるようになったこと。
黒男はこれを聞き、自分が知るかつての間久部はもういなくなったのだと確信した。「自分はこんな危険で悪の道に入り、成功したのだ」と言ってるのだから。法に背いてでも人の命を救い、医学の界隈や一部の公務員からはとことん嫌われている黒男でも、手術で人を救った関係者からは大きな感謝をもらえてる黒男は完全悪ではない。時に手術で人を死なせてしまうこともあるが、決して悪意があるわけではなく、大概は依頼した客の対応が悪くてそうなってしまうか、手術するための道具が足りない、もしくは材料不足という構造的な問題のために発生してしまう悲しい結果となってしまうためだ。
しかし間久部は人間の欲望を利用し、時に人を騙し、マフィアの悪党どもと共謀して多額の金を手に入れ、悪の産物から幸福な生活を楽しんでいるのだ。同じ悪の道を進んだ黒男とはわけが違う。
間久部は少年時代から闇を抱えていた男で、両親は緑郎の幼少期の頃に離婚、親からもあまり愛される事はなく、虐待を受けたりしていた。また離婚後、母親は借金により自殺に追い込まれ、父親は酒の依存でアルコール中毒になり、さらに危険ドラッグに手を染めてしまい、体をボロボロにした末亡くなったのだ…。
しかし緑郎は父親とはあまり面識がなく、両親が離婚した以後も緑郎の生活費を送り込むだけしていたようだが、父親が亡くなった高校時代からは自給自足生活を余儀なくされた。その時に危ないバイトに手を出してしまい、元からある緑郎の人を騙す才能ゆえにそこの闇業者と仲良くなってしまい、緑郎の悪の闇は更に深くなりつつあったのだった…。彼がフランスに渡ったのもそこの関係者とのスカウトがあったためであった。
黒男は当時からその可能性を示唆していたが、まさかここまで悪の道にのし上がる男になるとは思っても見なかった…。
間久部との関係は今日これ限りだろう…。そう確信したのだった。
黒男「それで、今日手紙で私を呼んだのは交友を懐かしむためではないのは確かだね?お前さんのことだ。この状況を見る限りおそらく…」
「ああ、そうさ。お前にしか頼めない手術を頼みに呼んだんだ。」
「何だ?おそらく世間でバレればまずい事だろう。」
「そうさ。俺は今ICPO(国際刑事警察機構)に追われているんでねぇ。追われている間にも色々姿を変えて見せたさ。髪の毛を赤や金髪変えたり瞳の色も変えたりした。」
「瞳の色も変えたのか?そいつは危険なんだぞ?カラコンじゃないのか?」
「そんなおしゃれ道具使ってどうするんだい?
俺は絶対にバレぬよう体ごと変えたいんでね。それに今の警察の技術を舐めない方がいいぞ。写真撮られたら手慣れた刑事だとそれはすぐにバレる。」
「それもそうだ。しかし大丈夫だったんか?」
「それが…薬品が悪かったよ。ニューヨークでブルーの瞳に変えてもらったのが大失敗だったんだ。
ほとんど潰れちまって見えないんだ…。」
「で、俺を呼んだわけは何なんだ?
その目を直してくれっていうんじゃないだろうな?」
「フフフ……手術の大天才ブラックジャック先生に………そんなヤブ医者の失敗した後始末を頼めるかい?」
そして間久部は黒男に頼んでほしい手術をいう。
間久部「俺の指の指紋を変えてくれ!」
「指紋?」
「残された俺の変身は指紋を変える事なんだ!
頼む!」
「指紋を変えるのは難しいぞ。第一それだけじゃごまかせないぞ。」
「もちろん顔も変えるし、声も変えるし、体重も身長も変えるさ。だが、指紋は君でなけりゃ変えられない!」
「嫌だと言ったら?」
「気の毒だが君はもう嫌だとはいえないんだ。」
そう、ここは間久部のアジトの中。一度入ったら逃げることなど不可能だ…命すら無いだろう。黒男は間久部の要求を聞き入れるしかなかった。
間久部「指紋が変えられなきゃあ、せめて他人の指と取り替えてくれ。君はスリの指をくっつけたんだって?」
「知ってたのかい?」
「哲とかいうおっさんの指を切ったあいつらは知り合いでね…。それに友引警部にもいくらか追われたもんだ。そういう情報は得ているのさ。」
「…………………
よし、俺の家へこいよ。」
「いや!ここでやるんだ。」
道具は全て揃ってる。それに指を取り替える相手も用意してある。
ピエール!お前だ!」
ピエール「へ?!な…何故です…!」
「こないだの話を聞いたときに、お前の考えている事がちょっと気になってねぇ…。俺には許し難いことだ。罰として手術を受けてもらう…。」
汗を出すピエール…。
間久部「俺を怒らすとどうなるか、わかっとけよ…」
そして黒男は間久部が用意した手術室で手術の準備を始めた。
黒男「仕方がない。これ以上断ったら俺は命を無くすんだろう?」
「その通りさ…。のみこみが早いねえ。」
そして黒男はかつての親友、間久部の指の移植手術をおこなった。くしくも指紋の皮膚そのものは変えられないため、ピエールという部下の指先と取り替える形で指先の移植手術をやった。
手術中に間久部はタバコを要求してきた。黒男は手術中のタバコはご法度だと断ろうとするが、場所が場所なだけに断ることができず、間久部の要求に応じてタバコを吸わせたのだった。
そして手術は終わり、黒男は間久部に手術代を要求する。
「1ヶ月で包帯を取っていい。多分、うまく行ったはずだよ。」
「もちろんそう信じるよ。感謝するぜ。」
「じゃあ、手術代をいただくよ。お前さんの話を聞く限り、闇で稼いでいるなら遠慮はいらないね。」
「ふふふ…手術代ねぇ……勿論だ。だが俺の指が治るのは1ヶ月先だそうだね?」
「なんだ?」
「俺の指が完全に治るまでここにいてもらう」
「何言ってんだ間久部…。俺にはまだ他に仕事がある。治療中の患者だっているんだ。お前だけを見てやるわけにはいかない…。」
「だろうな…。だが俺の懐に入ってしまった以上は逃げられないんだ…。」
「どういうことだ!?」
「フフフフ……ピガ!やれ。」
ピガ「へい!」

ガーーーン!!💥

突然、部下のピガが太い棒で黒男の頭を殴り、気絶させたのだった!
黒男「うっ……」
バタン!
黒男はその場から倒れ込んでしまった…。
緑郎「よし、こいつを今から車に乗せろ。用意したスーツケースに入れるんだ。すぐに出て今日中にパリへ飛び立つぞ。」
ピエール「し…しかし親分…。どうしてこいつを連れていくんですか…?何も気絶させてまで…。」
「こいつはいろんな意味で価値のある男さ。何せ手術で稼いだ多額の金を持っているんだ。色んな意味で役に立つぞ…。」
「でも世間では有名なブラックジャックですぜ…。下手したら俺たちの事がより知られる恐れが…」
「そんな気なんかないくせにねぇ…ピエール。」
ピエール「うっ!」
間久部に関して何か嫌なことを察してしまったピエール…
「用が済んだらこんなアジトに長居は無用だ
直ぐに出かけよう、車を出せ。」
ピエール「ああ…待ってください!まだ俺は傷が治ってもいませんぜ…無茶でさぁ!」
「ピエール、治るまでここに寝ててもいいぞ」
「じょうだんじゃねぇ‼︎俺も一緒に連れてってください‼︎」
「フフフ…そうか…行きたいんか…。わかった。いまタンカを戻してやるからな」
そして外に出た間久部緑郎は部下の2名にこう命ずる。

「よし…アジトに火をつけろ。」
ピガ「だってピエールはまだ中に…」
「俺の指紋を持っているんだ。生かしておくわけにはいかない」
「……」
間久部「第一ピエールは俺が日本へ戻っていることをICPOにタレこむ気でいたからな。
俺を裏切るような部下ももういらん。」

そうして燃え上がるアジトをバックに去っていく間久部一行の車…

間久部は二人の部下を殺した上に、黒男をスーツケースに入れてパリへ連れ去さってしまったのだった…。

間久部が黒男を連れ去ってしまった理由は一体なんなのか…?
そして連れ去られた黒男はどうなるのだろうか……?
 

第二章

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